近年の七五三事情とは
七五三というのは、もともと誕生した我が子がそれまで成長したことに感謝をする日とされています。
また、これからも健康で成長できるように、という願いを込めて行われる日本独特の行事のひとつです。
その昔、日本では子供の生存率というのが極めて低い時代がありました。
そのため、親たちの「子供が無事に成長して立派になって欲しい」という願いから作られた行事と言われています。
そんな七五三ですが、近年ではどのような感じで行われているのでしょうか。
ここでは、最近の七五三事情についてお話していきたいと思います。
まず、七五三の日程ですが、基本的に11月の15日にお祝いをすることとなっています。
しかし、近年では必ずしも11月15日に七五三をやるというわけではなく、10月から11月の間で都合が良い日にちにやるというのが一般的となっています。
11月15日というのは一番吉日であるということなど、もちろん意味があって決まった日にちではあります。
しかし、なかなかこの日に都合を合わせるということも難しい場合もあるでしょう。
そのため近年では、10月から11月の間であれば、特にいつ七五三を行っても問題はありません。
さて、次に七五三の服装についてです。
近年ではファッションのレパートリーも増えてきていることもあって、着物のデザインなども様々な種類が見られるようになりました。
落ち着いた和風の色だけに限らず、パステルカラーの可愛らしいものなども増えてきているようです。
中には上は振袖で下はスカートといった、洋風の混じったタイプの着物を着せるケースも見られるようです。
しかし、これはやはり意見が分かれるものです。
確かに可愛らしい格好を追求するのは親にとっても、子供にとっても嬉しいことでしょう。
ただ、七五三というのは古き時代の日本の事情などが絡み、深い願いが込められている行事でもあります。
そのような日本特有の行事だからこそ、日本の装いで参加することも非常に大切なこととなります。
洋風混じりの可愛らしい格好をさせたいという場合には、写真撮影だけにとどめておくようにしましょう。
神社での行事などの際には、やはり日本らしい着物を心がけるようにするのがベストと言えます。